こんにちわ、りんりんです。
今回の記事ですが、漢方中に含まれる生薬や添加物によるアレルギーに注意せよという内容になります。
食物アレルギーをお持ちの方やお子様には十分注意が必要です
食物アレルギー

生薬と一番関連深いのが食物アレルギーになります。
やはり食品と類似するものが多いからなのでしょうね!
食物アレルギーの分類分けを少し載せておきます。
特定原材料
7品目あり全て表示義務があります。ポテチとかでも記載されていますね。
卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生
西洋薬では卵や乳が薬の添加剤や薬自体のアレルギーで引っかかることがあります。
最近注意勧告があったのは子供にも使えるイナビルです。添加剤に乳成分があるためアレルギーを持つ人には薬の変更が推奨されます。
生薬では小麦が注意です。詳細は後記!
特定原材料に準じるもの
20品目あります。これらは表示が望ましい!
→別に表示しなくても怒られません。
あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、カシューナッツ、ごま
医療現場ではキウイフルーツ、バナナはラテックスアレルギーに注意が必要です。
フルーツとラテックス(ゴム製品)関係なくない!?
実は交差反応といってアレルギーの原因となる抗原が非常に類似しているため、誤って認識してアレルギーを引き起こしてしまうのです!恐ろしや・・・
生薬ではやまいも、ゼラチン、ごまが関連してきます。
漢方に注意が必要なアレルギー物質

ここでは注意が必要なアレルギー物質について解説していきます。
表示義務、表示努力な食品アレルギーと漢方
表を確認していきましょう。
アレルギー物質 | 対象生薬 | 漢方 |
---|---|---|
小麦 | 小麦 | 甘麦大棗湯 |
やまいも | 山薬 | 八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸 |
ゼラチン | 阿膠 | 温経湯、炙甘草湯、猪苓湯など |
ごま | 胡麻 | 消風散 |
表示義務はない食物アレルギーと漢方
アレルギー物質 | 対象生薬 | 漢方 |
---|---|---|
米 | 粳米、膠飴 | 白虎湯類、建中湯類 |
里芋 | 半夏 | 柴胡剤、半夏厚朴湯など |
みかん | 陳皮 | 香蘇散 |
生姜 | 生姜 | 葛根湯、小柴胡湯など |
シナモン | 桂皮 | 葛根湯、桂枝湯など |
牡蠣 | 牡蠣 | 桂枝加竜骨牡蛎湯 |
シソ | 紫蘇葉 | 半夏厚朴湯 |
こう上げていくと食物と関連する生薬は結構あることがわかります。
漢方によるアレルギーを避けるには

アレルギーは可能性としては滅多に起こることがないことです。
しかし一度起これば致命的な結果を辿るほど重症な症例になり得るため注意が必要です。
自分のアレルギーについては絶対把握を
過去にアレルギー症状があった食品や薬については必ず把握がしましょう。
命に関わります。
お薬手帳に記載する欄があるので書いておきましょう。
これを書くことで薬剤師が確認したときに口頭で質問する前にアレルギーを把握できるので、
お薬を患者さんにお渡しする前にお医者さんに確認することができます。
ドラッグストアで買うときは相談を
ピリン系だったりペニシリン系だったり薬に対して明確なアレルギーであればその薬を選択しなければいいのですが、
漢方の場合は色々な生薬で構成されている+分かりにくい生薬名
(食品とリンクしづらい)のため、手っ取り早いのは薬剤師に相談すべきです。
漢方のアレルギーに飲んだ後に気づいた!!

身体が少し痒くなるぐらいであれば、軽症ですが・・・
受診をおすすめします。
息が苦しくなったり、全身に発疹が出た場合はまずは原因物質を除去(吐かせる)アレルギーショックの可能性があるのですぐ医療機関へ。
まとめ

・漢方は副作用が少ないがアレルギーは起こす可能性がある。
・生薬は名前も分かりにくいので相談するのが一番。
・自分のアレルギーは必ず把握しておく、お薬手帳にも記載を。
アレルギーは本当怖いものです。
私達薬剤師も初めての患者さんに説明するときは必ずアレルギーの確認はします。
せっかく治療したのにアレルギーで致命的な経過をたどる可能性もあるので確認は必須です。
今日はこの辺で~~!ではっ!