こんにちわ、雨だと何もやる気がなくなるりんりんです。
洗濯も買い物もできないから(行きたくない)から仕方なくゴロゴロしてお昼寝したらアッというまに1日は終わってしまいます。
今回の記事は桂枝湯(ケイシトウ)。風邪薬といえば葛根湯が有名ですが、その基本方剤となるものなのでこちらも覚えておきましょう。
まずは適応です。どんな症状に使えるでしょうか?
<適応>添付文書を少し簡略化しました。
症状
汗が出ていてのぼせ、赤ら顔の初期の風邪症状があり
比較的体力が低下している人向け。
具体的な病名
体力が衰えたときの初期の風邪
構成生薬を紐解いてみます。
生薬名 | 読み | 組成量 | 薬能 |
---|---|---|---|
大棗 | タイソウ | 4.0 g | 健胃 |
甘草 | カンゾウ | 2.0 g | 健胃 |
桂皮 | ケイヒ | 4.0 g | 温め、発汗 |
芍薬 | シャクヤク | 4.0 g | 補血 |
生姜 | ショウキョウ | 1.5 g | 健胃 |
味やにおいなどといった性状
味:辛くて甘い
におい:漢方特有のにおいだが臭くはない・・・と筆者は思う葛根湯と同じようなもん?
添加物:ステアリン酸Mg、乳糖
生姜が入ってるおかげで辛みが出ているのでしょう。甘さは桂皮と甘草のものかと。
においは生薬特有のものです。
漢方って感じがしますね。
添加物には乳糖が入っているので乳糖不耐症の方は注意です。お子様も注意が必要です。
桂枝湯は基本方剤
実は桂枝湯が基礎になって有名な葛根湯は葛根と麻黄が追加されたものになります。
実際どうやって使うの
風邪に
風邪といえば葛根湯とよく聞くフレーズですが、葛根湯も万能ではありません。
詳しくはこちらで葛根湯の解説もしています。
この桂枝湯は証でいうところ虚証で寒気がある人向け。
つまり体力低下のある高齢者、若くても明らかに色白でひょろがりな体格な人へ。
またすでにじっとりと発汗があるような人向けです。
肩こり、頭痛、じんましんとかには使えない。
葛根と麻黄が抜けただけで適応は風邪だけになってしまいます。
抗アレルギー作用のある甘草はそのままあるのでじんましんとかには効くかもしれませんが・・・
副作用
・偽アルドステロン症:甘草の重複により起こりやすくなります。
・低K血症:これも上記のとおり
こちらの記事に詳細ありますので是非
・肝機能障害
・湿疹、皮膚炎の悪化
まとめ
・桂枝湯は風邪薬漢方の基本方剤。
・虚証の風邪初期には桂枝湯。
・甘草の重複には注意。
実際臨床現場ではあまり使いませんし葛根湯のほうが圧倒的に市場に出回っているのですが、
使える対象の証が全く逆なのは要チェックポイントです。
そしてほとんど市販品は見かけたことないから、一般の人が買う機会もあまりない漢方です。
ではでは~~~。