こんにちわ、仕事中に頭痛があると途端にやる気がなくなるりんりんです。
突然起きる、頭痛。その時にロキソプロフェンとか痛み止めを持っていれば何とかその場しのぎできますけど、薬を持っていなかったらお手上げです。
この記事では天気頭痛に使える漢方をご紹介します。
片頭痛とは少し違う頭痛なので、あれ?私もそれかもって思った方に役立てる記事になっています。
天気頭痛に使える漢方3選。

天気頭痛に使える漢方は五苓散です。天気頭痛は気圧が急激に変化することで、頭の中の血管にむくみが生じます。漢方でのむくみは水滞と言われるため、水滞を取ってくれる漢方を使う必要があるのです。
水滞を取ってくれる漢方が五苓散になります。
五苓散
処方せんでもらえる五苓散は乾燥エキスで2.0g/日が最高用量になります。
市販の五苓散は満量じゃない限りは2/3や1/2用量になるため注意が必要になります。
ちなみに…
ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒は1.4 g/日(2/3用量)
クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒は1.0 g(1/2用量)
となりますので、処方せん医薬品と同量の2.0 g/日使うのであれば後述するものがオススメです。
アルピタン
アルピタンは小林製薬から販売されているアルコール性頭痛用の薬です。
アルコール頭痛をピタッと止めてくれるような名前ですね~。
中身は五苓散です。
処方せん医薬品の五苓散(ツムラ)と比較すると若干生薬量(沢瀉と桂皮)が多めに入っています。
沢瀉は利水効果がある生薬なのでこれが多めに入ることでより、水滞への効果が高まると考えます。
アルピタンの使い道はアルコール性頭痛ですが、頭痛の原因となっている脳血管のむくみを解消してくれるという意味合いでは天気頭痛にも同じように使用できます。
キアガード
キアガードはロート製薬から販売されている天気頭痛用の頭痛薬です。
気圧をガードしてくれそうな名前ですね!
中身は繰り返しますが五苓散です。
前述同様にツムラの処方せん医薬品である五苓散と比較してみましょう。
→同様の生薬量です。
パッケージから天気頭痛への使い道が主になりますが、水滞を改善してくれる五苓散と考えるとアルピタンと同様に使えます。
ただ、アルピタンのほうが利水効果がある沢瀉が少しだけ多く含まれているので、きつーい二日酔いにはアルピタンのほうが良いでしょう。
天気頭痛へ漢方はどうやって使う?

基本の飲み方は食前・食間に1回分飲むことです。
継続して飲むことで身体の水滞を改善してくれますので急激な水滞による変化への対応は難しいです。
漢方を飲むタイミング
普段から水滞が気になって飲んでいる方はそのまま継続して飲むと良いでしょう。
逆に、突発的にくる場合。
明日、深酒しそうなくらい派手な飲み会になることが予想される!
明日、台風みたいに確実に気圧が変化するような天候が予想される!
明らかに頭痛が起こりそうな気がしますね~。
そんなときは前日から飲み始めましょう!
頭痛が出てからじゃ遅い?
しまった~、飲まない予定だったのに飲み過ぎた!
突然の雨~!
いつもなら頭痛が来たら天気悪くなると思ってたのに今日は外れた・・・
なんて時も、五苓散を飲むことをオススメします。
即効性は西洋薬にくらべてありませんが、徐々に楽になります。
どうしても頭痛が酷くて仕事や勉強が手つかずの場合は西洋薬(ロキソプロフェンなど)を使いましょう。
30分そこらで痛みが消えます。
ただ血管のむくみをロキソプロフェンは取るわけではないのでその場しのぎであることを忘れずに。
天気頭痛起こさないために気を付けることは?

水滞を起こさないようにすることが大事です。
漢方を普段から使うことをよりも、まずは後述のようなことを気を付けてみてください♪
食事
水や油を取りすぎないようにしましょう。
水の取りすぎは、身体の水滞を直接的に起こしてしまう原因になります。
特に腎臓が悪く、おしっこが出にくい人は水分出納(水分の出入りバランス)には注意が必要になります。
油の取りすぎも身体に水分を保持してしまう原因になります。
特にナッツ類やスナック類は油がかなり染みているので食べ過ぎないようにしましょう。
冷え
水滞に密接するのが、冷えになります。
むくみが起こると、余分な水分が血管やリンパ管を圧迫して血行不良を起こします。
血流障害は漢方でいうところ血虚の状態になります。
水滞と血虚、これは女性の冷えによくある状態です。
まずは身体を冷やさないこと。靴下やスリッパをはいて末端の冷えを予防しましょう。
運動
運動により適度な筋肉をつけることで血水の循環を保ちます。
特に足先の血水はふくらはぎの筋肉が関連しており、ふくらはぎの筋肉により心臓へ循環するため、
筋力がないとうまく戻ることができず、むくみとして残ってしまいます。
まとめ

- 天気頭痛には五苓散が効果的です。
- アルコール性頭痛にも五苓散が効果的です。
- 五苓散は痛みへの即効性は弱い。
- 予防的に五苓散を使うのも効果的です。
- 薬以外にも水滞にならないように普段から気を付けること。
今回は天気頭痛に視点を合わせましたが、病態としてはアルコール性の頭痛にも五苓散が活躍できます。
いずれも血管のむくみに効果を発揮してくれますね!
梅雨の季節に入り、頭痛に悩まされる人が増えるかと思って書いてみました。
このブログが患者さんや医療従事者の役に立つことを願います。
ではでは~~!