こんにちわ、りんりんです。
今回は市販品で良く目にする銀翹散のことを書いた記事です。
皆さんは風邪を引いてドラッグストアに行くと何の漢方を買いますか?
葛根湯や麻黄湯や麦門冬湯など色々ありますね。
その中でも喉に効くと謳われているのが銀翹散です。
でも銀翹散って処方せん薬でもないし、大手ツムラからも販売されていません。
そんな不思議な漢方を今回は紐解いていきます。
銀翹散はクラシエと大鵬から販売

処方せん薬にはありません。
販売はドラッグストアなどで買える市販品のみになります。
販売会社はクラシエと大鵬です。
クラシエは漢方の会社として有名ですが、大鵬は???
大鵬はオンコロジーに強い会社なので少し意外です。
クラシエと大鵬の銀翹散の違い
構成生薬や内容量に大きな違いはありません。
ただし剤形が異なります。
大鵬では内用液に対してクラシエは散剤です。
内用液の方が飲みやすいのですが、1日3本で930円と非常にコスパが悪いので付け焼刃の効果しか得られないことが推測できます。
数日間しっかり内服するのであればクラシエの方をオススメします。
クラシエは9包(3日分)で1800円です。
効果は喉風邪に

主な効果は風邪の中でも喉が腫れて痛いときに使えます。
特徴は?
喉の痛みに特化しています。
喉の粘膜が弱くて風邪の引き始めは必ず喉がイガイガ痛くなることってありませんか?
風邪の症状は人によって千差万別です。
筆者は喉がカーっと痛くなり、鼻水に移行して最終的に熱が出ます。
この初期段階の喉の痛みで風邪を抑えておくと悪化しないで済みます。
特徴的な生薬として連翹と金銀花が構成されています。
連翹は抗炎症作用。
ばい菌やウイルスにより炎症を起こした粘膜を鎮めてくれます。
また抗菌作用もあることが知られています。
金銀花は清熱解毒作用があります。
炎症を伴い熱せられた喉を潤す効果と考えられます。
他には薄荷や淡竹葉など熱を冷ます方へ働きかける生薬で構成されます。
葛根湯と比較

葛根湯は風邪の初期に使う漢方です。
風邪には色々な症状があるのでその症状が出る前の状態→寒気や頭痛があって汗が出ない。
そのような人にドバっと発汗を促して風邪を治してくれます。
喉の痛みが出る前には葛根湯が良いでしょう。
それでも治らず、喉がイガイガと痛くなってきたら銀翹散を使ってみましょう。
注意点

甘草由来の副作用が主になります。
銀翹散には甘草が1日量で2.556g含まれています。
一般に2.5g以上甘草が含まれているものは副作用として注意が必要になります。
・偽アルドステロン症:甘草の重複により起こりやすくなります。
・低K血症:これも上記のとおり
・ミオパチー
まとめ

- 銀翹散は喉の痛みに
- 銀翹散は市販品しか売っていない
- 構成生薬は抗炎症や熱冷ましが主
- 葛根湯は風邪の初期に、喉の症状が出ていたら銀翹散
- 甘草の重複に注意
銀翹散という病院ではお目にかかることができない漢方を解説してみました。
筆者は喉の粘膜が弱いのですぐ喉がイガイガします。そのため割と高頻度で使っています。
銀翹散を飲んだ直後はスーッと喉が少し楽になります。
喉の痛みが出たらぜひ使ってみてください。
ではでは~。