こんにちわ、りんりんです。
年を重ねると出てくるのがおしっこの悩みです。
以前膀胱炎や頻尿に使える漢方のお話を書きました。
今回は膀胱炎というよりは頻尿、残尿感にフォーカスを当てた漢方の解説です。
ユリナールはどんな頻尿やおしっこトラブルに効いてくれるのでしょうか。
一緒に見ていきましょう。
ユリナールの中身は清心蓮子飲という漢方

清心蓮子飲は膀胱に効く
セイシンレンシインと読みます。
とても読みにくいですね。
対象の証は虚証なので体力が落ちた胃腸虚弱の高齢者向けの漢方です。
構成されている生薬の甘草や人参は気を補う効果があります。
茯苓と車前子は水の調節である利水作用があるので1回のおしっこの量を増やして頻尿を改善します。
また、清心蓮子飲自体に膀胱排尿筋を緩めることで膀胱へおしっこをいっぱい溜められるようになります。
抽出法が特殊
清心蓮子飲エキスの効果を十分に引き出すために、原料となる生薬の品質や抽出方法にこだわっています。特に清心蓮子飲を構成する9つの生薬のうち、頻尿に重要とされているレンニクに着目しました。独自の成分分析を行い、不純物などがないかを徹底的に調べた上で、自社の品質基準に合格した品種と産地のレンニクを使用しております。また、エキスの製造工程を工夫することで、有効成分がエキス中に多く抽出されるようになりました。
ユリナール公式サイトより
レンニクは蓮の種子のみを蒸したものになります。心の熱をとる安神作用や滋陰作用があります。
具体的にどのような抽出法かはわかりませんが、キー生薬になるものにこだわることは大事ですね。
漢方は安全説
医療用の清心蓮子飲が1日量でエキス量として5,000 mgに対して、ユリナールは2,238 mgと約半分量です。
元々副作用が少ない漢方ですが、その半量しか使っていないのでより安全性に配慮しています。
ユリーフやユリノームとは違います。

似たような名前ですが、適応が全く異なるので注意が必要です。
また処方箋医薬品のためドラッグストアでこれらをくださいと言っても買えません。
ユリーフ、ユリノームは西洋薬
ユリーフは前立腺肥大の治療薬。
ユリノームは痛風治療薬です。
ユリノームもかなり名前が似ていますが、用途が全く異なります。
ユリーフは肥大化した前立腺を縮小させることで尿道を広げてくれます。
それにより残尿感や頻尿を改善してくれます。
ユリナールの注意点

甘草が1日量で0.7g含まれます。2.5 g / 日 以上の甘草の摂取は副作用の恐れが高くなるため、
他の漢方と併用するときは甘草がどれくらい含まれているか確認しましょう。
まとめ

- ユリナールの中身は清心蓮子飲
- 対象は虚弱で胃腸が弱い高齢者
- レンニクの安神作用がカギとなる
- 似たような名前に注意
- 甘草の重複に注意
頻尿で夜に目が覚めてしまうと、翌日のQOLに大きな支障をきたしてしまいます。
日中眠くて仕事がはかどらなかったり、昼寝をしすぎて余計眠れなくなったりなど、
悪循環に陥ってしまいます。
膀胱の機能が落ちてくるのは加齢に伴って仕方ないことなので、自覚するような頻尿や残尿感が、
出現してきたら使ってみるのも1つの手です。
ではこのへんで~。