おしっこへの漢方

五苓散と柴苓湯の違い

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こんにちわ、りんりんです。
五苓散と柴苓湯。

これらはどちらも水滞を改善してくれる漢方です。
しかしその使い分けはどのようにしているのでしょうか。
詳細に解説していきます。

五苓散

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五苓散は名前のとおり5つの生薬から構成される漢方です。

https://phrinrin.com/t017edema/

効能

五苓散の効能は水滞の改善です。
言い換えると身体に溜まった水分の循環を改善してくれる漢方です。

水分が身体から出なくなるとどのような症状が出てくるでしょうか。

・おしっこの減少
・口の渇き

おしっこの減少はわかりやすいですね。
はて口渇はと思った方もいるでしょう。

口渇は身体が誤った判断を下した結果です。
水分がうまく排泄されず血管外のサードスペースに水分貯留が起こることで、<血管内に水分が足りない=身体に水分が足りない>勘違いを起こしてしまうのです。

漢方用語で言う水滞は西洋医学で言うと様々な症状に言い換えられます。
むくみ、天気頭痛、二日酔い、めまい、ネフローゼなどなど。

桂皮は少し違う

桂皮以外の生薬は利水作用(水滞を改善してくれる)があります。
さて桂皮は何の役割をしているでしょうか。

気を巡らせて身体を温めることで発汗させます。

汗も水分を排出する大事なシステムです。

柴苓湯

薬膳

柴苓湯は多くの生薬からなる複雑な漢方です。

効能

柴苓湯は五苓散+小柴胡湯からなる漢方です。
五苓散の効能は前項の通りなので、基本的な使い方は水滞に対するものとなります。

五苓散との違いは小柴胡湯の有無です。
小柴胡湯は風邪の中盤、熱がなかなか冷めずこじれてしまった場合に用いる漢方です。
また、昔は肝炎に対して用いられていました。
抗炎症作用が期待されインターフェロンと併用していたのですが、間質性肺炎という副作用が認められたため、近年では使われていません。

小柴胡湯によって漢方の安全神話が覆されたのは有名です。

柴苓湯のポイントとしては抗炎症作用の強化
熱を伴う炎症性疾患:急性胃腸炎や下肢術後のむくみが予想される場合などが適しています。

https://phrinrin.com/t009cold2/

使い分け

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五苓散と柴苓湯の構成生薬は理解できたかと思います。
同じ水滞を改善してくれる漢方ですが、

小柴胡湯による抗炎症作用がプラスされたか否かで使い方は変わります。

熱や痛みを伴う炎症性疾患の場合はより柴苓湯が推奨されます。

また五苓散で改善しない水滞がある場合は、炎症性疾患の疑いがなければ柴苓湯に切り替えても効果は同じことになってしまうので注意です。

注意点

注意

五苓散は大きな副作用なく安全に使えます。
しいて言えば肝機能障害ぐらいです。

柴苓湯は小柴胡湯との合剤ですから、小柴胡湯の副作用に注意が必要です。
具体的には間質性肺炎・劇症肝炎・インターフェロンとの併用・甘草の重複が挙げられます。

まとめ

まとめ

水滞を改善してくれる漢方。
五苓散と柴苓湯の比較解説をしてみました。
漢方の中身を知ることで適切な症状に合った漢方を使うことができます。
また、水滞の原因もしっかり考えて漢方を使わないと最大限の効果を発揮することがなく治療に時間がかかってしまいます。
ぜひこの機会に漢方の中身も勉強してみてください。
ではでは。