こんにちわ、りんりんです。
急激に寒くなってきた今日この頃。
季節の変わり目は体調を崩しやすいです。
漢方は<病気になる一歩手前=未病>に効果を発揮する薬です。
風邪をこじらせて仕事や学業に支障をきたしてはいけません。
この記事では風邪に使える漢方を5つ選びましたので参考にしてみてくださいね。
風邪の初期

風邪は時期によって身体の状態が変わるので使う漢方も変わってきます。
序盤・中盤・終盤と3つのステージに分けて漢方を見ていきましょう。
まずは序盤です。
風邪の引き始めと言われる段階です。
体調がおかしいなと気づいて寒気や頭痛といった症状が出ている1-2日目。
ここで悪化を食い止められれば、本調子に回復する時間も短くて済むでしょう。
葛根湯
超有名な漢方です。
漢方と言えば葛根湯。ツムラの1番です。
風邪の引き始めには誰でもこれを飲んでおけば大丈夫というのは間違えです。
葛根湯にも適した証があります。
証については別記事で解説しているので、まずはそちらを参照してください。
さて自分の証がわかったら葛根湯の適した証と照らし合わせましょう。
葛根湯は実証で汗が出ていない人に適しています。
そもそも虚証タイプの人や汗をすでにかいている人には向きません。
証が合致していると、服用後30分前後でなんらかの症状改善が現れます。
突如として発汗することもあるので水分補給を忘れないようにしましょう。
麻黄湯
葛根湯に比べると構成生薬は4つしかなくシンプルな漢方です。
しかし麻黄の量は多く、咳に対しても有効です。
麻黄湯はインフルエンザにも適応をもつほど強力な漢方です。
適応は葛根湯と似ていますが少し異なります。
実証で汗が出ていない人にプラス、関節痛や咳がある場合が適応となります。
まさにインフルエンザのような症状ですよね。
桂枝湯
葛根湯は実証タイプの人で汗が出ていない人向けと前項で書きました。
一方でこの桂枝湯は逆タイプに向きます。
虚証タイプで汗が出ている人です。
特に高齢者で体力がない人や病後などで痩せている人などに向いていると言えます。
葛根湯・麻黄湯と比較すると麻黄が入っていないことが大きな違いです。
そのためマイルドな作用になりがちです。
中盤

風邪の初期状況は過ぎた3日目以降を中盤とします。
解熱しきれず、熱が平熱になったり38度台になったりと繰り返す時期です。
柴胡桂枝湯
対象の証は虚実間。
前項の桂枝湯に小柴胡湯という漢方が追加されたものになります。
継続した発熱に効果を発揮します。
柴胡を主に構成生薬とする漢方を柴胡剤と言います。
柴胡剤を使用するサインとして発熱と胸脇苦満と舌白苔が挙げられます。
胸脇苦満は以下の記事で確認できます。
舌白苔については舌診という診断方法を確認してみましょう。
https://phrinrin.com/tongue-examination/終盤

いよいよ終盤、風邪がこじれた状態に入ります。
漢方の使い方としては風邪により消費してしまった気を補充する、補剤を用います。
補中益気湯
代表的な補剤です。
補中益気湯は気を補充します。
風邪との戦いで気が少なくなると消化機能の低下やだるさが続きます。
気を補充することで体力を戻すサポートを漢方で行います。
まとめ

冬に向けた風邪に使える漢方5選を紹介しました。
これ以外にも症状別に適した漢方が多く存在します。
症状がわからないけど、普段と違って風邪っぽいなというときに、
今回のような漢方を使ってみてはいかがでしょうか。
ではでは。