その他への漢方

補剤3つの違いとは。〜人参養栄湯、補中益気湯、十全大補湯〜

hozai

こんにちわ、りんりんです。
この記事では代表的な補剤である3つの漢方の違いを解説していきます。
十全大補湯以外はドラッグストアでも入手できる漢方ですので、
少し元気が欲しい人は使ってみては。

補剤とは

今回解説する3漢方は補剤と呼ばれるものです。
単純な意味で補う。
西洋薬で言う直接的なアミノ酸やブドウ糖補充という考えとは、
違った漢方独自のものです。

身体に不足したものを補う効果があります。
漢方の考えは西洋医学とは少し異なります。
身体は気血水で満たされ、それが巡り、循環することで、
生命活動が維持されます。

どれか1つでも不足したり、過剰になったり停滞したりすることで、
様々な症状が起こりえます。

すなわち、気血水が過剰な状態には不適となるので注意です。
気血水が不足した状態からくる症状と、それに合った漢方の
使い方を見ていきましょう。

https://phrinrin.com/lets-check-the-kiketsusui/

補剤の適応となる症状

ざっくばらんに言えば、疲労・倦怠感です。
また病後や手術後の体力が著しく消耗している状態ともよく言われます。

基本的には虚弱体質の人向けにはなりますが、
実証タイプにも使用できます。
上記のとおり実証タイプの人でも体力は消耗しますので。

十全大補湯は気と血を補充

十全大補湯は10個の生薬から構成される漢方です。
特徴としては気血両虚を補うことです。

気虚による疲労や術後の体力低下だけであれば補中益気湯でも良いでしょう。
輸血を伴うほどの大手術や血液毒性のある抗がん剤を使用した後の体力低下には最適な漢方です。

すなわち、貧血傾向がある疲労には十全大補湯を選択しましょう。

また、十全大補湯には抗がん剤の副作用軽減のほかに発がん抑制作用もあるとの報告もあります。 

補中益気湯は全般的な疲労に

効果

疲労・倦怠感といえば補中益気湯。
ドラッグストアでも気軽に手に入る漢方の1つです。
名前のとおり、益気。
気を補う漢方になります。

とにかく元気がない。
抗がん剤の副作用で辛い。夏バテなどなど。

直接的な免疫強化をするエビデンスはありませんが、
免疫を活性化している報告もあります。

https://phrinrin.com/cold5/

人参養栄湯は呼吸症状に

喉風邪

医療現場におけるエビデンスは少ないのが特徴な人参養栄湯です。
発がん抑制や抗がん剤の副作用予防などの使用報告も少なめ

構成生薬は12種類と補剤の中では1番多く、
強壮・補血の地黄と当帰が多く構成されています。
特徴的な生薬としては遠志と五味子が構成されていることです。

遠志は安神作用
五味子は咳などの呼吸症状に。

上記のような症状が伴う疲労におすすめです。

まとめ

まとめ

3つの補剤の使い分けを解説しました。
簡単にまとめると

  • 十全大補湯は抗がん剤使用や貧血を伴う疲労に
  • 補中益気湯は全般的な疲労へ
  • 人参養栄湯は呼吸症状を伴う疲労へ

これら補剤は構成生薬が10-12と大まかなところは類似しています。
しかし少し異なる組み合わせになることで漢方の効果は変わってきます。
症状に合わせて使い分けていきましょう。