漢方の副作用

漢方の副作用①(生薬自体のもの)

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こんにちは、1日1回は漢方のことについて考えるりんりんです。
この記事では漢方の副作用について記載します。
漢方は一般的に効き目は緩やかに徐々に身体のバランスを整えてくれると考えられています。
もちろん即効性のある芍薬甘草湯など一部は除きますが。
とはいえ漢方も薬=その裏側には副作用も必ず付きまといます。残念ながら・・・
ドラッグストアで買えるような漢方でも起こりやすい副作用や気を付けたい症状など、
一緒に考えてみましょう!!
ちなみに今回は漢方の中でも生薬単体に起こりうる副作用について考えます。
次回は漢方製剤の副作用について。
①、②と二本立てですのでお見逃しなく~。

有名どころは甘草の取りすぎ!?

甘草という生薬を聞いていますか?
甘草にはグリチルリチン酸という成分が含まれており、これが身体の炎症作用を抑えてくれたり、
免疫力の調節・ウイルス増殖の抑制作用を発揮してくれます。
漢方製剤の中でも甘草は多数の漢方に含まれています。
例:葛根湯、小青竜湯、補中益気湯などなど
ではこの甘草を取りすぎるとどうなるか。こんな副作用が出ます。

・低K血症(血の中のK:カリウムが少なくなる)
 グリチルリチン酸によりKの外への排泄が増えます。血中のKが減ると心臓に影響が生じます。
 具体的には不整脈症状。そのほかに腎臓ではおしっこの濃縮が弱くなりおしっこがいっぱい出るようになります。
・偽アルドステロン症
 あたかもアルドステロンというホルモンのような働きをする作用です。
 アルドステロンは血圧を高めるホルモンなので高血圧が症状として出ます。
 血圧だけでなく、むくみや先ほども出たKの低下、ミオパチーによる筋肉痛・手足の脱力などがあります。

漢方を複数使用していて甘草が重複している場合は上のような症状に注意しましょう。
甘草の含有量がわかれば 2.5 g/日を越えていたらさらに注意です!

漢方の魔王?麻黄の恐ろしさ

ただのしゃれと思いました?麻黄は魔王のごとく強い生薬です。
強いということは副作用も強くなります。
麻黄の有効成分にはエフェドリンという成分が含まれています。これがかなりの魔王的存在なのです。
なんといってもエフェドリンはある反応を経るとメタンフェタミンになります。
「メタンフェタミン」これ覚せい剤なんです!!
エフェドリンは覚せい剤の元となるので、一定の濃度を超えると覚せい剤原料と呼ばれます。
ただ漢方を通常量使った場合の麻黄に含まれるエフェドリン量は全然少ないので安心してください。
ごく少ないと言えども、結構危なっかしい成分であることがわかったかと思います。

覚醒剤原料であるエフェドリンの作用は覚醒→興奮作用を起こします。
気管支を広げたり、中枢性の興奮、血圧を上昇させたりします。
またドーピング成分の中にエフェドリンは含まれるので、スポーツ選手などは注意ですよ。

漢方の大王? 大黄の恐ろしさ

魔王(麻黄)の次は大王かいな!そう、麻黄と大黄は副作用というか効きが
強すぎて困っちゃう生薬です。
大黄の有効成分はセンノシドが含まれています。
センノシドはお腹を刺激し腸の動きを活発にしてお通じを良くします。
腸の動きを活発化させるためお腹が痛くなることがあります。
これが効きすぎると腹痛と下痢が生じます。
大黄の恐ろしさは大量じゃない少量でもこの下痢出ることなんですね~。
特に体力が低下している方や消化器機能が低下している方は注意が必要です。

武士(附子)の兜はトリカブト

附子という生薬があります。
かなり強力な生薬でトリカブトとも言います。
トリカブトは<猛毒>です!!その猛毒性ゆえに漢方に使う際は修治といって毒抜きをする必要があります。
附子は主に身体を温める作用があります。そのほかに新陳代謝を亢進・鎮痛作用・強心作用があります。
なので虚証の方の冷えに使われる漢方に構成されます。
婦人科の患者さんに附子末だけ追加で処方されることもたまにあります。
毒抜きといっても全ての成分を抜いてしまったら効果がなくなってしまうので、あくまで毒が減っているだけです。
これが予想以上に効きすぎてしまうと・・・
心臓の動悸や頭痛・舌のしびれ等が症状として出てきます。
婦人科でよく使われますが、妊婦には禁忌です。
附子には子宮収縮作用があるためです。蛇足ですが大黄にも同じく子宮収縮作用があるので禁忌になります。

まとめ

主な副作用を起こしやすい生薬を書いてみました。
生薬の構成はドラッグストアで売っている漢方でもしっかり箱のどこかに記載されています。
薬剤師に相談するのが手っ取り早いですが、必ずそこに立ち会えるわけでもないので、
自分でしっかり構成生薬を見て、副作用を予期しておく必要があります。
少しでも漢方を選ぶ際に参考になればいいなと思います。

ではではあ~。