漢方のQ&A

世代別漢方エキス製剤の飲ませ方

nomikata

こんにちわ、連休で一気に家事をするりんりんです。
連休中に雨が降ると大量の溜まった洗濯物の干場がなくなり困ります。
この記事では、医療用漢方のエキス製剤(大多数は顆粒状)の飲ませ方について考えます。
世代別と言っても、顆粒剤を飲めない・飲みたくない世代は高齢者と小児となりますので、それぞれのおすすめの飲ませ方や注意点を少し書いていきますね。

高齢者へのエキス製剤の飲み方

わしは後期高齢者だが、粉の薬も普通に飲めるわいって方は問題なし!
しかし入院患者さんや施設入所の方だとそうもいかない場合があります。
一番怖いのは何といっても「誤嚥」(ごえん)
この漢方とはいいご縁がありました。とても相性がいいのです。
でもちゃんと飲まなきゃそのご縁は破談になってしまいます。

「時を戻そう」
全然関係ない余談でしたが、誤嚥とは本来食道を通るはずの食物や薬や唾液などなどが気道に誤って入ってしまう現象です。通常の嚥下能力(ごっくんする力)がある人であれば食道へすっと入っていきますが、
高齢者の場合は、筋力低下による嚥下能力の低下&寝たきり→誤嚥が起こることがたまにあります。
気道は本来、空気や気管分泌液が通る場所ですから、固形物が入ってくるとそら大変です。
たちまち炎症や感染がおこり、誤嚥性の肺炎が完成されます。
漢方のエキス製剤は顆粒が多く、誤嚥のリスクがあります。

さてどうするか!?
・顆粒や粉はオブラートに包む
・服薬ゼリーを使う
・お湯に溶かして飲む
・丸剤や錠剤は砕いて飲む
漢方の剤形によって方法は変わります。
経鼻管などが入っていればチューブから漢方を溶かした水をいれられますが、管はなるべく入れたくないですよね。オブラートや服薬ゼリーはおすすめです。手軽に手に入りますし、するっと飲めます。

小児への漢方エキス製剤の飲ませ方

小児は錠剤や丸剤が飲めません。一般的には3歳ぐらいから飲めるようにはなるみたいですが、安全性を見るのであれば粉や坐薬が一番です。
粉の薬は西洋薬でも一緒ですが、決定的に漢方と違うのが「味」なんです。
抗生剤や解熱剤は小児に使うことを見越して味の矯正がされています。
子供のころに甘いシロップ飲んだ記憶がありませんか?咳止めとか甘すぎて今は飲めませんが、子供の時はおかわりしたいぐらいでした。
漢方は甘いものもありますが、辛かったり苦かったり、生薬そのものの味がダイレクトに直撃します。
なので小児にとっては味が問題になります。
大多数の小児は苦みがNGです。たまーに甘いの嫌いっていう大人びた子もいますが・・・
苦みに関しては味が濃い甘いものでマスクします。
はちみつやチョコアイスなどが濃くて甘いものになります。

リンゴ味と漢方は相性が良いみたいなのでリンゴジュースと混ぜるのも良いかもしれません。

ミルクはおすすめしていません。ミルク自体を嫌いになってしまうと困りますので。

1歳未満の小児にはハチミツはおすすめしません→乳児ボツリヌス症のおそれ。
ハチミツの中には土壌細菌であるボツリヌス菌が混入していることがあります。これはボツリヌス菌自体が加熱に強い菌のため加熱処理をしても残る可能性があるからです。
大人であれば自分の腸内細菌でボツリヌス菌をやっつけられますが、1歳未満の小児はまだ腸内細菌も整っておらずお腹が弱いからです。

1歳未満の小児にはお湯に溶かしたエキス製剤を飲ませるか、水を加えてペースト状にしたものを小児の上あごの内側にペトッとこすり付けて水で飲ませる方法があります。

まとめ

・高齢者には誤嚥に注意!
・オブラートや服薬ゼリー、お湯に溶かして飲んでもらう。
・小児には味が濃いもので漢方の味をマスク。
・1歳未満にはハチミツはだめ。
・1歳未満にはペースト状にして口の中にこすり付ける。

せっかく病院で漢方をもらってきたものの、しっかり飲んでくれないと全くの意味なし!
飲み方に困ったらこの記事を見返してみてください。
高齢者の誤嚥性肺炎は致命的にもなりうるので注意です。
ではでは~~~!