病院薬剤師

病院薬剤部を初めて見学する人へ伝えておきたいポイント【欲しい人材になりましょう!】

こんにちは〜りんりんです。
施設見学ってしたことありますか?新卒で就職するときや転職時などなど。
社会人になってからも施設訪問をすることがあります。

見学するときに実際何を見て聞いてくればいいかわからなかったりします。
ただの見学と思いきや下記のように考えることはたくさんあります。

・その病院薬剤部がどんな人材を欲しているか?
・こんな振る舞いをしたらアウト!
・病院見学で何を見ればよいかわからない
・見学時から試験は始まっているって本当!?

この記事では僕が病院→病院転職する際に気をつけていたことや、現状採用する側になったので見学時に実際どのようなことに重点を置いているかなどを書いていきます。
これから病院見学へ行く学生や薬剤師さんが参考になると嬉しいです。

この記事でわかること

・病院見学前にやっておきたいこと
・見学時のお作法
・病院見学後の行動

病院見学前にやっておくこと

見学はただ行って終わりではありません。
本気でその病院への就職を考えている人と、とりあえず見学しようという人では放たれるオーラが全く変わります。
ハッタリでも良いので入りたいですという意気込みを持つことが大事です。

失敗しない病院の選び方 就職は定年退職するまで自分の人生の多くを捧げることになります。その病院に自分の時間を費やす価値があるのか。自分で判断し入職を決意しなけ...

情報収集

まずは情報収集からです。
新卒であれば、就職課が学校に設置されているのでそちらで過去のデータを参照しましょう。
転職であればエージェントに情報をもらうこともできます。

最も良いのはその病院に知人繋がりがあることです。
生の声を聞けるということが一番リアルで本当のことを聞けます。
求人を出している病院というのは基本欠員です。
何かしらの原因(ネガティブな可能性も)があって欠員補充したいわけですから、
早めにその穴は埋めたいのです。
そのため、早く良い人材を獲得するためには多少の誇張表現も出てくるでしょう。

次に得られる情報としてはホームページです。
病院薬剤部によって更新頻度は様々です。中には全く更新していない薬剤部も・・・
更新頻度が高い薬剤部は細部までしっかり管理されている印象があります。

力を入れているところではYoutubeに投稿をしていたりもします。

身だしなみ

コロナでマスクをしているとは言え、油断は禁物です。
まして男性であれば無精ヒゲは絶対NG。
もし飲み物を渡されて、マスクを外すタイミングがあったらどうしますか?
顔を見られて、いい加減な人なのかと思われます。
見学に行く前には必ずヒゲや髪型は整えましょう。
特に第一印象で顔は注目がいくパーツです。

その他、直接見えてしまう場所は手です。
爪が伸びていたり汚かったした場合もネガティブな印象を持たれます。
そしてその見学時の印象は記録として残されます。

アポ取り

人事担当や部長が担当している場合があるので確認しておきましょう。
就職課やエージェントが仲介してくれる時はお願いしてください。
直接交渉すると学校へ連絡がいくこともあります。
正規の手段で行くべきです。

たとえ、知人がいたとしても必ず部長へアポ取りするのが筋です。

絶対妥協できない点を考えておく

病院を志望する人はやりがいだったり、多職種連携という志望動機があります。
これはみんな同じなので、僕はそこまで重要視しません。

就職したい人側は立場としては弱い立場になりますが、妥協をしてはいけません。
志望動機のためには、何個か条件を妥協する必要があります。
しかし何個も妥協していても、今度は就職先が見つからなくなります。
そのため妥協点は1つに絞ります。

・夜勤は絶対にやりたくない
・残業は絶対にやりたくない などなど
これらはあくまで例なので、追求してしまうとそもそも病院で働くことが難しくなります。

僕が転職する際に絶対妥協したくない点は、

全力で見学

ジェネラリストを目指すなら専従業務がないことがポイント!



ジェネラリストを目指していたので、専従で製剤室や注射室にいたら無理だと思ったからです。
大病院だとセントラルもかなり細分化しているので専従業務のことが多いです。
そのため僕は大病院への転職は最初に切り離しました。

持ち物&服装

指定がない限りはスーツです。
就活と同じです。
部外も案内して貰う場合は白衣もあると良いでしょう。

部内全員とはいかないにせよ、部長に対して手土産を持っていくのもありです。
見学者のために忙しい時間を割いて対応してくれているので。
手ぶらよりは丁寧な印象を持ちますよ。

聞くことリストを作る

事前情報ではわからないことをリストにまとめておきましょう。
直近の採用や退職人数、認定取得など。
福利厚生や手当の話も詳しく聞かないとわからないことがあります。

いざ見学して見る聞く!

入念な準備をしたらいざ、足を運びましょう。
第一印象が大事ですので、ハッキリ元気よく挨拶を。

こんな見学態度はNG!

見学者というのは組織からしたら完全なる異分子です。
特に何も喋らずスッと通り過ぎていく何かは、まるでお化けのように見えてしまいます。

そんなお化け見学者から脱却するには、挨拶!
元気よくハキハキした態度で挨拶をしましょう。
何か実際に見せてもらったりしたときは、感謝の気持ちを表します。
感情をいつもより少し誇張表現すると良いです。

また、何かにがっつく態度は悪印象になりがちです。

・お金の話ばかり深く掘り進める
→お金が欲しいならもっと稼げる仕事すればいいのに、と思われる。

・残業の話ばかり深く掘り進める
→残業したくないならもっと違う仕事すればいいのに、と思われる。

男女の仲でも、あまりにもがっつくと相手は引いてしまいます。
見学施設も同じです。適度な距離感を持って冷静な目で見るようにしましょう。

現場の状況

各部門に入る時は一言「失礼します」と声がけがあると良いでしょう。
見学者がくることは周知されているとは思いますが、業務中ですしいきなり部外者が現れたら驚きますので。

実際の現場がどんな状況か見ておきましょう。

・清掃は行き届いているか?
・ゴミの分別ができているか?
・整理整頓ができているか?
・調剤棚や調剤機器は綺麗か?
・電子カルテなどのシステムは?
・休憩スペースやロッカーがあるか?

必ず若手薬剤師を見る

20代〜30代の薬剤師をよく見てください。
その病院で働くと将来なりうるモデル薬剤師です。

※上司の人はモデル薬剤師にならないのか?
→ならないです、上司を指導した先輩はすでに退職していて、その人から教えを乞うことはできないからです。

若手薬剤師の顔色が悪く覇気がなかったりしたらだいぶ危険です。
部内で大声を上げて多職種をディスったりしていたら要注意人物です。

向こうから挨拶があるか否か。
日頃の部内教育がどのくらい行き渡っているかの反映は若手にあります。

自分が妥協できない点は必ず確認

その職場で仕事をする上で、ある程度は妥協が必要となります。
自分の希望が完璧に通る職場はありません。
自ら起業して雇う側にならない限りは無理でしょう。

ここでいう妥協できない点とは何か。
病院薬剤部の基本原則である低賃金とか残業とかそういうことではありません。

確定的な要素以外の点で妥協したくない点を考えておくのと、
見学時にあら捜しで出てきた点もよくメモをしておきましょう。

どんな人材が不足しているか?

どんな人が辞めて、どんな人材を欲しているかがわかると入職の可能性はグッと上がります。
例えば、がんで有名な病院には多くの人が、がん専門を目指して就職希望します。
がんはできて当たり前。
でも病院なので、がんだけでは能力としては不足してしまいます。

感染に興味があって資格を持っていたり、将来的に資格を取ろうという意識がある人は、
がん患者における感染症対策において大いに期待が持てるでしょう。

病院薬剤部において不足している人材というのは必ずあります。
それがDIなのか?がんなのか?新生児領域なのか?という見極めが出来ると、多少印象が悪くても喉から手が出るほど欲しい人材に化けるものです。

特に中小の総合病院はがんが得意な薬剤師が少ないです。

レジデントと正職員

最近は薬剤師にもレジデント制度が浸透しつつあります。
10年前にはレジデント制度なんて国立の大病院ぐらいでしかやっていなかったのですが、
私営の病院でも大小限らず、募集があります。

僕はレジデントよりは正職員募集のほうを奨めます。
昔からレジデント制度を取り入れていた国立大病院などで定評がある場合は別です。

しかし最近はじめたレジデント制度なんて正直な話、確立されていないものです。
結局は正職員と同様の仕事を任され、自分が学びたい勉強やノウハウは得られず、
しかも正職員より低賃金なんて!
効率が悪すぎます。

病院の中にはレジデントを経ないと正職員になれませんと掲げているところもありますが、
本当に欠員が出た時は中途採用を行うのが現実です。
そんなレジデントが上がるのを待っていたら最悪、業務が回らなくなる可能性もありますから。

見学後の行動も大事

beforeafter

有意義な見学をこなしたら一息ついて終わりではありません。
その後の対応も完璧にこなすと後々有利になるのです。
全ては丁寧に。

お礼状

部長宛にお礼状を書きましょう。
メールでも良いのですが、手紙のほうが圧倒的に印象が残ります。
字が汚いのでメールがスキという人がいます。

字が汚いほど、手紙のほうが実は向いています。
それは丁寧に時間をかけて書きましたよということが伝わりやすいから。
それだけあなたに気持ちを込めていますという証拠にもなるのです。
手紙は内容を考えて、下書きして清書してと工程が多く、大変面倒な手段です。

現代の電子機器が発達した時代においては珍しい手法ですが。
その物珍しさからより効果的なのです。

入職の意思があるなら早めに

病院の就職試験は早いところで9−10月といったところでしょうか。
そこから国家試験までポツポツと求人や試験案内が出てきます。

しかし大手薬局や企業と異なる点があります。
それは紹介からの入職が多いことです。

薬剤部長と大学院教授が知り合いで、そこから就職することや。
実務実習を行っているところであれば、その学生へ事前に声をかけて求人をかける前に決めてしまうこともあるのです。

採用担当としては全くの他人から就職希望があるよりは、その人をよく知っている人からの紹介や(信頼関係があれば尚の事無下にはできない)実習を受けていて内規や人柄がわかっている人を採用したほうがリスクは低いですからね。

そんなアドバンテージがある人と比較されるので、本当に入職意思があるのなら求人がかかっていない時期であっても積極的に問い合わせをかけるべきです。

まとめ

まとめ

見学での所作やポイントを書いてみました。
心の底からその病院へ就職したい人と冷やかしで来た人では、自ずと見学の雰囲気が変わります。
病院側として印象が良いのは当然前者です。
見学対応する部長や採用担当者も暇では有りません。就職試験と同じような気持ちで望むのが良いでしょう。

レジデント制度の話は本当に10年前よりガラッと変わり増えました。
まだ医師のように法律で定められているわけではないので、正職員と平行して募集をかけているところもあります。
勉強やお金の面からも正職員がオススメです。