こんにちわ、りんりんです。
最近寒さが増してきましたね。風邪引いていませんか?
喉痛くなっていませんか?
この記事では喉の痛みに効く漢方。
桔梗湯の解説をしていきます。
効果や特徴を紐解いていきます。
まずは適応です。
どんな症状に使えるでしょうか?

<適応>添付文書を少し簡略化しました。
症状
喉が腫れて痛む。
実~虚証、証に関係なく使用可能。
具体的な病名
扁桃炎、扁桃周囲炎
構成生薬を紐解いてみます。
生薬名 | 読み | 組成量 | 薬能 |
---|---|---|---|
桔梗 | キキョウ | 2.0 g | 排膿、去痰、止咳 |
甘草 | カンゾウ | 3.0 g | 緩和、消炎、鎮痛 |
味やにおいなどといった性状
味:甘い
におい:漢方特有のにおい
添加物:ステアリン酸Mg、乳糖
甘草の甘みが強く出ているのでしょう。桔梗自体は後から苦みが来るので、サッと水で飲んでしまいましょう。
においは生薬特有のものです。
漢方って感じがしますね。
添加物には乳糖が入っているので乳糖不耐症の方は注意です。
生薬の薬能
桔梗湯はなんとシンプル。
2種類の生薬しか入っていません。
桔梗と甘草のみなので生薬ごとに見ていきましょう。
<桔梗>
昔から咳と痰に対して用いられてきました。
桔梗の成分であるplatycodinはサポニンの一種になります。
サポニンは人参などにも含まれる配糖体です。
<甘草>
緩和や抗炎症作用と言ったら甘草に含まれるグリチルリチンです。
甘草は様々な漢方製剤に含まれているメジャーな生薬ですね。
桔梗湯では、甘草による抗炎症と鎮痛作用が期待されます。
喉の痛みと炎症に対して甘草が素早く効くでしょう。
実際どうやって使うの

この項目では実際に漢方をどんな症状に使っていくか見ていきます。
扁桃炎
適応もシンプルです。
扁桃炎(周囲炎)の一択。
さらに使える時期も限られます。
急性期かつ局所性の症状になってきますので注意が必要です。
喉の痛み以外に全身性の熱や、喉の腫れが出てきてから数日経っている亜急性~慢性には桔梗湯より小柴胡湯加桔梗石膏が推奨されます。
桔梗湯の利点は局所に素早く効いてくれることです。
シンプルな漢方であるほど、効果は早く効き目も強い傾向にあります。
すなわち、長期使用は推奨できません。
2-3日使用して、症状が軽快しない場合は漢方の切り替えも考えましょう。
副作用

・偽アルドステロン症:甘草の重複に注意
・低K血症:こちらの記事に詳細ありますので是非
桔梗湯1日量の中に甘草が3.0g含まれます。
ほか漢方との併用による甘草の重複は注意が必要です。
まとめ

今回は桔梗湯について解説しました。
シンプルな漢方ほど、効果は強く早く出てきます。
耳にタコですが、長期使用は注意です。
ではでは。