こんにちわ、りんりんです。
夏バテ、大丈夫ですか?まだまだ暑いですよね。
夏バテと言えば、清暑益気湯!と記事を書きました。
でも夏バテにも色々な症状があります。軽い熱中症だったり、食欲不振が強かったり、そもそも清暑益気湯が効かなかったりetc
今回はそんな夏バテに対して詳細な使い分けを解説していきます。
まずは夏バテの症状を知る

夏バテにも色々と症状があるので覚えておきましょう。
食欲不振・下痢
一番わかりやすいですね!
消化器症状の胃の不快感からくる食欲不振や消化不良からの下痢は辛いものです。これは暑さにより胃腸自体が弱っている状態です。
消化吸収を助けてくれるような漢方が基本になります。
水毒(熱中症)
水中毒とは少し違うので注意です。
水毒は体内の水バランスが崩れている状態を指します。
水が不足しすぎても過剰すぎてもだめ。
具体的な症状としては口の渇きや尿量の変化(多尿もしくは尿量減少)、むくみや頭痛、めまいなどがあります。
体内の水の分布を正常化するような漢方を使います。
漢方の選択

どんな漢方があるか見ていきましょう。
まずは清暑益気湯
猛暑により消耗した体力を回復する漢方がこの清暑益気湯です。
気血水の補充+身体の清熱効果をもたらします。
詳細は下記記事を読んでみてくださいね。

胃腸症状には(主に胃)
胃腸が弱って食欲が沸かない。下痢がある場合にも使えるのが六君子湯です。
六君子湯は特に上部の消化管に強いので胃の症状が強いときはこちらの優先順位が高くなります。

胃腸症状(主に腸)
前項の胃というよりは腸に症状が強い場合です。
症状としては下痢だったり腹痛が挙げられます。
こちらは人参湯が良いでしょう。
清暑益気湯で下痢や腹痛がおさまらなかったり、そもそも効かない場合に使えます。
水毒(熱中症)には
水毒に対する代表的漢方が五苓散です。
身体のむくみや尿量減少のサインが出ていたら使いましょう。
近年、脳神経外科の脳浮腫に効果があると謳われ結構な処方がされている漢方です。

重症熱中症は救急事例
ここまで漢方が使える症例は比較的軽度の夏バテ症例です。
意識レベルが低下し、自発的な発汗ができないような症例は夏バテの枠を越えた重症熱中症に値します。なので漢方治療では遅すぎます。
救急搬送後、体温の正常化と補液負荷が必要になります。
まとめ

- 夏バテの症状として水毒(熱中症)にも注意
- 夏バテには消化器機能の改善を目的に漢方を使う
- 症状に合った漢方を選択
- 重症の熱中症には注意
夏バテと一括りにしてしまうと、漢方の選択肢が限られてしまいます。
しっかり症状を見極めて使いこなしましょう!
ではでは~。