糖尿病への漢方

糖尿病(の合併症)に使える八味地黄丸(ハチミジオウガン)

糖尿病と八味地黄丸

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この記事では糖尿病に使える漢方を考えてみます。

糖尿病とは

糖尿病の基本

糖尿病とは糖を分解するタンパクであるインスリンが分泌されにくくなる病気です。
完全にインスリンが出ない場合はインスリンを注射で補充するしかありませんが、多くの糖尿病の人はインスリンの分泌がしにくくなるパターンです。
西洋薬ではインスリンを分泌しやすくする薬がよく使われます。
SU剤やDPP-4阻害薬などなど。

合併症

また、糖尿病には3大合併症があります。
1糖尿病性網膜症(失明)
2糖尿病性神経症(しびれ)
3糖尿病性腎障害(おしっこが出なくなる→最悪透析)
なぜこんな合併症が起こるか・・・
簡単にいうと糖尿病とは本来インスリンでお砂糖が分解されるはずなのに、分解されないお砂糖で血液がドロドロの状態になります。ドロドロの血液が細かい血管がある臓器などにいくと目詰まりします。
目詰まりすることで起こる症状が上記3つになります。

血糖に効果のある八味地黄丸

八味地黄丸とは

虚証の高齢者に冷え、しびれの状態=腎虚に効く漢方です。
糖尿病への適応もあります。

構成生薬

・地黄、山薬、山茱萸…腎を補い潤す。(補腎、滋陰)
・桂皮…気を巡らせ温めて発汗を促す
・沢瀉、茯苓、牡丹皮…水と血を巡らせる(利水、駆瘀血)
・附子…温める効果(散寒、止瀉)

八味地黄丸は血糖値に効果があるのか

古い論文ですが糖尿病患者に対して漢方で血糖をコントロール報告があります。
軽~中等症の糖尿病患者で
漢方のみで血糖コントロールできた割合は47.8%
血糖降下薬併用群では52.6% だった。
「糖尿病における八味地黄丸 (ツムラ) の血糖コントロールについて」より
血糖を有意に下げてくれるのはやはり西洋薬ですが、漢方も全く下げてくれないわけではないことがわかる論文ですね。
血糖値に直接的な試験以外でもしびれや腎症のほうでも効果がある報告がされています。

八味地黄丸は糖尿病の合併症に効く

神経の伝導速度を増やす!

八味地黄丸は下肢の末梢神経伝導速度の増加傾向を認めた。
「糖尿病性ニューロパチーに対する八味丸の効果」吉田途男
神経伝導が滞るとしびれや痛みが出ます。八味地黄丸はこれらの伝導を改善してくれるようです。
西洋薬ではしびれにまずはメコバラミン(ビタミンB12)を使います。そのメコバラミンと比較しても優れた神経伝導の改善効果を示しています。

八味地黄丸に牛膝・車前子を足すと牛車腎気丸になる。

牛車腎気丸も元は八味地黄丸なのでしびれや痛みに効く漢方です。
車前子は水の分布を調整します。
牛膝は腎を補う作用があります。
この2つの生薬が加わるとよりしびれに効果を持ちます。
特に糖尿病から少しずれますが、抗がん剤使用後のしびれに有効であり臨床現場でも使われています。

まとめ

・糖尿病には三大合併症がある(神経障害、網膜症、腎障害)
・血糖値を一気に下げるなら西洋薬
・八味地黄丸は血糖値にもしびれにも効果がある。
・八味地黄丸よりしびれに強いのが牛車腎気丸
・牛車腎気丸は抗がん剤のしびれにも使える。

本日はこの辺で!ではでは~~!