のどはなへの漢方

辛夷清肺湯は辛い蓄膿症を改善してくれる漢方です。

shiniseihaitou

こんにちわ、りんりんです。
以前蓄膿症へ効く漢方としてチクナインの紹介をしました。

この記事ではチクナインに含まれる辛夷清肺湯の詳細を紐解いていきます。
どんな生薬が効果を発揮してくれるか。
チクナインの記事では細かく書けなかったところを突いていこうと思います。
この記事を読み終わるころには辛夷清肺湯マスターになっているはずですよ!

まずは適応です。どんな症状に使えるでしょうか?

<適応>添付文書を少し簡略化しました。

症状

鼻の奥に熱感や痛みを伴う。
証は中~実証水が滞り、不足もしている状態。

具体的な病名

鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症

構成生薬を紐解いてみます。

生薬名読み組成量薬能
石膏セッコウ5.0 g清熱・滋潤
麦門冬バクモンドウ5.0 g滋陰・止咳
黄芩オウゴン3.0 g清熱
山梔子サンシシ3.0 g清熱
知母チモ3.0 g清熱・滋潤
百合ビャクゴウ3.0 g滋陰・止咳
辛夷シンイ2.0 g去風・通竅
枇杷葉ビワヨウ2.0 g清熱・止咳
升麻ショウマ1.0 g昇堤・解表
ツムラ辛夷清肺湯 7.5 g中

味やにおいなどといった性状

味:苦み
におい:漢方特有のにおい
添加物:ステアリン酸Mg、乳糖

苦みで有名な生薬は特にないのですが、この苦みが清熱に通じます。
苦みは熱を鎮める作用があることから、この漢方も熱を治める作用があると言えます。
においは生薬特有のものです。漢方って感じがしますね。
添加物には乳糖が入っているので乳糖不耐症の方は注意です。

生薬の薬能

辛夷清肺湯は単に清肺湯へ辛夷を加えた漢方ではありません。
清肺湯とは構成生薬が異なりますし、効能もかなり変わりますので違う漢方として取り扱っていきましょう。
キーとなる生薬は辛夷と清熱作用をもつ生薬です。
蓄膿症は鼻の奥深くにある炎症です。
この熱を取って、鼻の通りを良くすることで症状が改善していきます。
<清熱>
辛夷清肺湯の半分は清熱作用を持つ生薬で構成されています。
前述のとおり、鼻の奥深くにある火という熱を鎮める作用が目的です。
また、熱を冷ますために陰を補充する必要があります。
滋潤といって、陰を補充することでばい菌と戦った結果出てくる鼻水をたくさん体外へ出すことになります。
<去風・通竅>
きょふうつうきょうと読みます。
辛夷の特徴的な効能ですね。
風邪を去るということは痛みや炎症を取り除く作用になります。
通竅は詰まってしまった鼻の通路の通しを良くする意味です→鼻詰まりの改善。
<昇堤・解表>
陽気をめぐらせることで全身を引き締めます。
また解熱・解毒・抗炎症作用を期待し構成されているので、ほかの熱性疾患に使われる漢方にも入っています。

実際どうやって使うの

nomikata

蓄膿症

主にというか、辛夷清肺湯は鼻疾患に用います。
蓄膿症のように鼻の奥で炎症が起こされ断続的に鼻水が出る症状。
鼻水が出ることで鼻詰まりや頭痛も起こります。
根本的な蓄膿症を治療しないとこれらの症状も収まりません。

副作用

risk
注意

胃腸が弱い人
・間質性肺炎
・肝障害

特徴的な注意点が1つだけ。
山梔子という生薬を長期間使用(5年以上)すると腸間膜静脈硬化症を発現する可能性があります。腸間膜静脈は大腸の血流に影響を及ぼします。山梔子の長期投与でこの血管に石灰化が生じ、結果として大腸の静脈血流が悪くなります。
症状は無症状の場合もあれば、腹痛や下痢なども。重い場合はイレウスにもなりえます。

まとめ

まとめ
  • 辛夷清肺湯は蓄膿症に。
  • 辛夷清肺湯は熱を取って、炎症を鎮める効果がある。
  • 胃腸が弱い人は注意。
  • 長期間投与で腸間膜静脈硬化症の可能性あり。

チクナインの中身である辛夷清肺湯の詳細を解説してみました。
清熱と滋陰が主な構成生薬ですが、その中でも升麻と辛夷が良い味を出してくれています。
では今回はこのへんで~!