病院薬剤師

病院薬剤師を辞める前に考えること、目指せ円満退社!!

こんにちは、りんりんです。
病院薬剤師を辞めたいと思ったことがありますか?
1度もありませんという人は相当恵まれています。そして天職なので、
そのまま仕事を続けてください。
大多数の人は業務のキツさから辞めたいと思ったことがあるはずです。

辞めたいけど、どうしたらいいか?
円満に辞めるには?
辞める前に気をつけること
決断には相応の理由があるはず

これらは病院→病院へ転職を経験した僕だからこそ、共感できることがあります。
自分に納得して円満退社できれば次への病院・薬局でも気持ちよく仕事ができます。

この記事を読むと・・・

・自分が納得できる理由が見つかる
・具体的な退職方法がわかる
・円満退社にむけての準備方法がわかる

病院薬剤師を辞めたくなる原因と背景

大多数の人は仕事の辛さや人間関係の悪さを理由として挙げるでしょう。
その理由がなぜ起こってしまうのか考えてみます。

夜勤と言う名の身体へのスパルタ

まず1つ目は激務です。
これは急性期病院であればほぼ100%該当します。
一般的に夜勤があると勤務の辛さは倍になると言っても過言じゃないでしょう。
なぜかというと、人間は日の出と共に目を覚まし日中は働きます。
そして日が落ちた夜は明かりがないので身体を休めるために睡眠を取ります。
これは人間が長い歴史の中で活動してきた本能なのです。

夜勤はそれと逆行します。

看護師や医師は複数人で仕事をするため、仮眠が取れます。
しかし薬剤師は原則1人です。
1人での夜勤は電話が鳴れば絶対起きなくてはいけません。
そのため仮眠が確実に取れる保証がないのです。

こんなに身体へ悪影響が出ることをやっているのにも関わらず、
低賃金なのは割にあいませんよね。

人間関係が悪い

同業を悪く言うつもりはありませんが、病院薬剤師は前項のような劣悪環境で仕事を
こなすだけあってプライドが非常に高いです。
よく見られる光景として

「自分がやっているんだから、君も見習ってやりなさい」
「俺の背中を見て自分で考えろ」

価値観の押し付けでしかありません。

昭和の薬剤師であればそれが通用したかもしれません。
現世は令和。
先輩は後輩の価値観を尊重し、気持ちを汲み取る努力を怠ってはいけないのです。

後輩側もゆとり世代だな〜と言われないように最低限の気配りは必要です。

人間関係の悪さは、上記のとおり時代に追いつけていない人が原因です。
その人達は、実績や経験がある上に簡単には考えを曲げられません。

退職する前にやっておきたい準備

退職を自分の中で決めたら下準備をしていきましょう。
基本的には退職したらその職場に戻ってくることはありません。
休職や系列病院の転勤なら別ですが。

後悔の念

転職後に「あ〜〜あれしとけば良かった・・・」ってことが結構あります。

自分の持っている仕事の洗い出し

退職をするということは、そこで持っている仕事はすべて同僚に移さなければいけません。
今持っている自院の仕事を他の病院ではできませんよね。

そのためには、まず自分の仕事をリストアップしましょう。
リストアップしたら引き継ぎ先と引き継ぎまでの期間を追記します。
最も時間が掛かりそうなところから着手していきます。

場合によっては交渉が必要になるかもしれません。
同僚も自分の仕事を抱えているのに興味ない仕事をいきなり振られたら嫌ですよね。
それも事前に自ら交渉しておくことが円満退社においては重要です。
やりたくない仕事をトップダウンでいきなり言われたらモチベーションが下がります。
最悪、恨まれかねません。

仕事の交渉については辞める宣言をしてからでも遅く有りません。
コソコソと仕事を振ると、あいつはいつでも辞める準備ができていると悪い印象を持たれます。

ここまでは部内での仕事の引き継ぎです。ある程度経験年数が多い人は部外での仕事もあります。
委員会や研究など。
他部署との関わり合いがある人は、忘れずにアナウンスしておきましょう。
優先順位は部内からです。

連絡を取れる先輩後輩を作っておく

退職後に万が一にやり残したことや、確認したいことが出てきてしまった時。
外線から病院薬剤部へ電話したくないですよね。
元の職場の人も驚くでしょう。
退職者がいきなり病院へ電話してきたら。自分の全く知らない人が電話対応する可能性もあります。
退職したら、その病院部外者になることは忘れてはいけません。

ラインでも何でもよいですが先輩後輩との連絡パイプは持っておいたほうが良いです。
雑用だけでなく、施設間で異なる見解を求めるときに相談できるのは大きいのです。

使える資料は全て頂く

僕が失敗したな〜と感じたのはこれです。

薬剤部によってはオリジナルの配合変化表や休薬基準・抗菌薬のノモグラムなどを作成して院内専用で公開しています。
それらの資料は手元に残しておきましょう。

転職先には一切そのような資料がないかもしれません。
ブラックな病院であればあるほど、資料は多いです。
資料作成のための残業過多という可能性が多いにありますからね。

いただく際は、もちろん紙媒体よりデータが推奨です。
病院から貸与されていたメールアドレスも使えなくなるので、メール添付資料も隈なく自分のストレージに入れ替えましょう。

薬剤師には真面目な人が多いです。
わざわざ、頂いて良いですか?なんて聞く必要はありません。
さすがに外部へ配布するのはNGですが自分用として使用するのであれば問題ありません。

部内での片付け

ダンボールは部内にたくさんあるから困りませんね。

机周りやロッカーの片付けは直近1ヶ月とかでも全然間に合います。
せっかく引っ越しをするのであれば、断捨離しておくのが吉です。
病院のスキャナーがあればプリント類はスキャンしてデータ保存後にプリントは廃棄。
いらない書籍や文房具など机に入っていたら捨てましょう。

また患者情報などの個人情報には注意が必要です。間違っても持って帰らないように。
意外とファイルの中に患者情報が入ったカルテコピーとか混ざっていたりすることもあるので。夜勤で1人になったときに整理しておきましょう。

積立貯金の解約

意外と忘れがちですので注意です。
給料から直接天引きされて、コツコツと積立貯金していた人は解約しておきましょう。
厄介なのが、解約してすぐには振り込まれないことがあります。
長期の積立は利率が一般的な銀行より良い代わりに引き出す時に時間がかかります。
下手したら数ヶ月先まで待つことになります。
また、解約には銀行印や書類などを事務方で手続きしなければいけません。
退職してまた職場へ行くのは面倒ですよね。

関係各所へ挨拶まわり

ここまで来たら退職までは残り短いです。
自分が関係した他部署へ挨拶をしていきます。

医局であれば部長はもちろん、お世話になった医師にはきちんと話しましょう。
部長室へ行くのは足取りが重くなります。
でも知った仲であれば快く受け入れてくれるでしょう。
一応手ぶらは避けましょう。

病棟や外来も関わりがあったところ全てに退職までには直接挨拶をするべきです。
社会人であれば当然のこと。
病棟など大きな部署に対してはお菓子などを贈答するのが良いです。

実際の辞め方

退職は相当なエネルギーが必要です。
入念な下準備をしたら行動あるのみ。行動しなければ進めません。

時期に余裕を持って宣言

職務規定が病院には存在します。
それに則って退職宣言をしましょう。
一般的には3ヶ月-6ヶ月前といったところです。

大変でした

僕は半年前に宣言しました!

次の職場にどのタイミングで入職できるかもポイントとなります。
4月から入れるのであれば、3月ギリギリまで働いて間髪入れて働くのが良いでしょう。

特に5年未満の若手薬剤師の場合は、この先また転職する機会が訪れるかもしれません。
その際、履歴書に空白の期間が出来てしまうのはブランクとして減点される可能性が生じます。

ボーナスが支給される場合にはそこも計算に入れてください。
支給タイミングは施設によって異なるので要確認。

退職相談は部署長へ一発

部内人事の権限は部署長が持っています。
退職は下手に先輩薬剤師へ伝える前に自ら行きましょう。
自分の意志が明確に伝わりますし、無駄なラグタイムも生じません。

普段から部長とマンツーマンで話す機会はありますか?
もしなければ、直接交渉しに部長室へ行きましょう。
できればオープンスペースではない場所が良いです。
他の部員にこの段階で知られると、厄介な噂が立ちますので。

面倒だからとメールや院内電話で済ますのは避けてください。
昭和世代の薬剤部長だと常識を疑われ、嫌悪感しかなくなります。

比較的若めの30代部長とかであれば、今どきの若い子ってそうだよねっと
納得してくれるかもしれませんが、良い印象にはなりません。

引き止められたら?

人手不足の場合ですと、必ず引き止められます。
退職したいです!と言っているのにも関わらず、

「待て、辞めるのは早い!」とか「12月まで待って」とか

なんとか辞めさせまいと説得されます。

部長としては当然の行動です。離職率が上がると管理能力を問われます。
部長職というのは永遠にその場に居座れる保証がありません。
不手際や結果が出なければ本部より交代人事が発動してしまいます。

そうなったら部長という肩書からただの薬剤師に成り下がってしまうのです。
そのため、何としても欠員は出したくない。
どうにかして欠員補充の目処が立つまでは残留してほしいのです。

ですがそれは、部長や組織都合の話。
そんなところで義理を発揮している場合ではありません。
そもそもそんな説得で残留するようなら退職する必要はないのです。

まあいっかと納得できてしまうのは、そこまで追い込まれていない証拠です。

ではどのような言い訳(理由付け)が必要でしょうか?
以下が列挙できますが、絶対に嘘はやめましょう。
いつか明るみになります。

後味が良い言い訳

・結婚や介護などで勤務地より遠方へ引っ越す
・この病院ではできないキャリアアップをしたい

後味が悪い言い訳

・ブラックすぎるので辞めたい
・病気診断
・人間関係の悪化

有給の上手な消化方法

ブラックな病院で働いていると有給なんて消化できません。
有給消化は悪とまで思われているのがブラック病院です。

法改正がされて現状は年5日間は必ず有給取得をしなければいけません。
話は逸れますが、5日間取れていますか?すべて本来の休暇振替とかで対応していません?

僕は退職するとき有給が40日間フルで残っていました。
これは本当に勿体ないことをしたと思っています。でも消化出来なかったのです。
当時、僕以外にもすでに退職者がいましたし、プレイヤーとして中核にいたのもあり。

有給は毎年20日間付与されて、繰越は40日までと決まっています。
毎年5日使ったとしても他の15日は使ってない(使えない)ので数年働けばすぐに繰越40日になってしまうのです。

僕みたいにならないように、これから退職する人は有給をしっかり40日全て取って辞めましょう。

有給消化は2パターンあります

・退職宣言と同時に40日前から有給消化します宣言をする
・退職宣言してから細切れに消化していく

全て有給消化することを前提として話すのであれば、一気に休みが取れるほうが理想ですね。
でもなかなか業務の都合上や組織の配慮によっては、取れないこともあります。
その時は交渉です。
どうしても部長が承認してくれない時は、強硬手段が1つだけあります。
それは法的措置を取る旨を伝えることです。
脅しでもなんでもないただの権利行使なので安心してください。
また事務方にもアクションを起こしておいたほうが良いでしょう。
部内だけだともみ消されることもありますので。

最後は円満退社

退職宣言してからは様々な人から、ああしてくれ・こうしてくれといった指示がでます。
それに全て丁寧に対応し、組織や部長とwin-winになるよう交渉すれば、
円満退社が可能です。


退職するということ自体が仲違いの原因になりますが、それを上手くカバーするような行動を心がけてください。

最終的には素晴らしい人材を失ったと後悔させられたらあなたの勝ちです。

裏技の退職代行

一般企業なんかでは流行っています。
ある日突然、知らない代行の人が退職を実行するという。
なんとも無責任感が強くなり、超絶印象が悪くなりますので極力使わないほうが良いのです。

でもどうしようもなく退職代行を使うしかないパターンもあるでしょう。
こんな条件なら退職代行もありと考えます。

・メンタルダウンして職場へ行けない
・薬剤師業界から撤退する
・部内はおろか事務方も味方がいない

この業界はかなり狭いのです。
学会へ行けば病院薬剤師同士で鉢合わせることもあります。
薬局へ就職したとしても疑義照会や薬薬連携で病院と関わることは少なからずあります。

退職後に気をつけたいこと

退職したら終わりではありません。
同じ業界にいれば関わり合いはありますので引き続きご愛顧の気持ちで行きましょう。

円満退社なら連絡を

定期的に連絡するのは繋がり維持のためにも大切な行動です。
古典的ではありますが、暑中お見舞や年賀状を薬剤部宛に出すと良いでしょう。
結婚・出産などのイベント時にも簡単な1言を添えて出すと丁寧です。

その後、音沙汰がないと心配してくれる人もいます。
そのような人は大切にしないといけません。

個人的な連絡も

よくご飯や飲みに行く後輩や先輩には直接連絡を取りましょう。
新しい職場はどうなっているとか、こんな仕事をはじめましたとか。
身の回りの整理が終わり仕事が落ち着いたときで良いと思います。

全く連絡を取らなくなってしまうと折角の繋がりが薄くなり、最終的には途切れてしまうのです。
定期的に連絡しましょう。

学会などで会ったら必ず挨拶を!

直接顔を合わせたら気まずいかもしれません。
一方的に恨みを持たれているかもしれません。

でもそれはどうしようもないことです。
退職した後のことは、その部でどうにか対処することなので。
今更何ができるか言われれば、近況報告ぐらいです。

学会は今でこそ、現地開催が難しくweb開催が主体となっています。
そういう意味では非常に参加しやすいのですが、学会参加の意義は最新の情報収集のほか交流もあります。
人との繋がりは知識のアップデートだけではなく、思わぬところから仕事が舞い込んでくることもあるのです。


それなのに挨拶を無視したり、悪態をついていたら誰も接してくれなくなります。
まずは自分から元職場の人がいたら話しかけに行きましょう。
「あの時はお世話になりました、元気です」と。

まとめ

まとめ

病院薬剤師を辞める前に考えることをまとめた記事を書いてみました。
思い当たる節がありましたか?そしてその節が解決や納得できていれば嬉しいです。
退職は今ある生活の一部を激変させます。
人生の大きなターニングポイントとなるでしょう。
それゆえに慎重に事を運ばなければいけません。
思い切りでエイヤと進んでも必ず後悔がでます。

先々に後悔しないためにも、どうか慎重に考えましょう。
他にもこれ以外の悩みや相談がありましたら是非DMからどうぞ!