その他への漢方

ユービケアの効果と実際の評判を薬剤師が考えてみました。

ユービケアトップ

こんにちわ、夏よりも冬のほうが好きなりんりんです。
今回はユービケアという市販薬について考えてみます。

冬場は気温の冷え、夏場は冷房による冷えで関節痛や神経痛が出やすくなる時期です。
そんな痛みに耐えている皆さんは漢方で少しでも良くなるかなと思っていませんか?

漢方は人によって効果がまちまちのことがあるので、今回は薬剤師目線の効果と実際の口コミを照らし合わせてみようと思います。

記事を読み終えたときにはユービケアの実用度がわかると思います。

ユービケアの効果

まずはメーカーが謳う効果から見ていきましょう。

手指関節への効果の有無

メーカーのパッケージには
血流促進+鎮痛+抗炎症
とあります。
実際にこれらの作用が認められれば効果はあると言えるでしょう。
次項でこの効果の根拠となる成分について触れていきます。

中身は漢方の桂枝加苓朮附湯

桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)という漢方が、ユービケアの正体です。
1日量で2.4 gの上記漢方がエキス状になって含まれています。
医療用ですと4.8 g / 日なので約2倍の差があることがわかりますね。

桂枝加苓朮附湯の効果

ユービケアの効能と同じく関節痛と神経痛になります。
では薬剤師的にはどうみるかというと。
構成生薬を見ます。
この漢方は実は桂枝湯に生薬をプラスアルファした構成を持ちます。
桂枝湯は風邪に使う漢方です。
風邪と言っても、対象の患者さんが絞られます。
特に虚証(体力が低下している)でかつ、寒が強い患者さん向けになります。
詳細は以下を参考にしてください。

【T-045】桂枝湯(ケイシトウ)は風邪薬の基本漢方! こんにちわ、雨だと何もやる気がなくなるりんりんです。洗濯も買い物もできないから(行きたくない)から仕方なくゴロゴロしてお昼寝したらアッ...

この桂枝湯に附子(温め)蒼朮(利水)茯苓(利水)の生薬を足して出来たのが、桂枝加苓朮附湯なのです。
関節痛は冷えと余分な水が関節に溜まることで生じます。
冷えに対しては附子。
水分の貯留(水滞)に関しては利水剤を使うことで効果を発揮するのです!
なのでメーカーが謳う効果とは少し表現が異なるかもしれませんね。

実際は温めて、水の滞りを良くすることで関節痛や神経痛を和らげる
という効果になります。

ユービケアの評判

評判

理論的な効果を書きましたが、実際の使った感じはどうなんでしょう。

SNSでの口コミ

4日で術後の痛みが改善しているようです。
1日で効果が出ている様子です。

2人とも1日~4日という短期間で効果が見られている様子です。
漢方は原則2週間使ってみて合う合わないを決めるといいます。
早期の効果はプラセボの可能性もありますが、いずれにせよ症状が改善していることは喜ばしいことです。

注意点

注意点

最後に使用するうえでの注意点です。

リウマチ向けではない

このユービケアはリウマチ患者さんには使えません
適応が異なります。
関節リウマチに適応を持つ漢方はツムラの医療用ですと越婢加朮湯、真武湯、大防風湯、麻黄湯になります。

と言いつつ、慢性関節リウマチに対する文献が存在します。

桂枝加苓朮附湯(KRJ)は68%の慢性関節リウマチ患者に有効であり、KRJ自体に免疫調整作用があることが示唆された。

慢性関節リウマチに対する桂枝加(苓)朮附湯の有効性と問題点 谷崎勝朗ほか

1993年の古い文献ですが、有効性が発表されています。
現在、リウマチ薬はかなり進化しており、西洋薬のほうが上手と考えます。
なので、リウマチの疑いがある人は受診をおすすめします。

体力の充実している人向けではない

対象となる患者さんが限定的です。
なので、体格が良くて暑がりな実証タイプの証の方には合いません

まとめ

まとめ
  • ユービケアの中身は桂枝加苓朮附湯
  • 成分量は医療用の半分
  • 効果は温めて水の滞りを改善
  • 口コミでは早めに効果が出るとのこと
  • リウマチには使えない
  • 実証(体格良好、暑がり)の人には向かない

関節リウマチまではいかないけど、冷えがあって関節の痛みがある人には効果的です。
季節的な冷えも考えられますので、まずは物理的に温めることも考えましょう。
ではこの辺で!